漫画『Big Hearts ジョーのいない時代に生まれて』の見どころ!感想や評価など

どうも!漫画チルドレンの管理人です!今回は、漫画『Big Hearts ジョーのいない時代に生まれて』のレビュー記事となります。


『Big Hearts ジョーのいない時代に生まれて』という漫画を知っていますか?


なんというか・・・すごいリアルなボクシング漫画なんですよね。


東京の街並みもリアルだし、大手広告代理店の仕事風景もリアルだし、ボクシングジムもリアルだし、漫画を読んでいるというよりは、本当にそこにいるような、デジャブにも似た感覚になる作品です。

『Big Hearts ジョーのいない時代に生まれて』はこんな漫画


ボクシング物語。


大手広告代理店(たぶん博報堂かな?)で大チョンボをおかしてしまって、会社にいられなくなった主人公・保谷栄一は、スーツ姿のままボクシングジムに向かう。


学生時代に少しかじったボクシング。仕事のミスを忘れたいがために、現実逃避のために、ひたすらサンドバックを叩くためだけにジムに通い始めた栄一だが、いつしかボクシングに本格的にのめりこんでいく・・・


主人公のボクシング生活を、もう、本当にリアルに、リアルに描いた作品です。


『Big Hearts ジョーのいない時代に生まれて』の主要登場人物


保谷栄一


主人公。20代後半。それなりの大学、それなりの企業に勤め、いわゆる勝ち組サラリーマン。


が、億単位の大型プレゼンで大勢の前で嘔吐するという失態をさらすことで、会社に残れなくなり、自暴自棄でボクシングを始める。


父親は銀行員で、いわゆる普通の家庭に普通に育って、可もなく不可もない人生を歩んでいた。このジムに通うまでは・・・


会長


主人公の通う、ボクシングジムの会長。都内の一等地(港区麻布付近)にジムを持つ。


本人は元日本ランカーで、破天荒な性格。栄一の才能を見抜き、半ば強引にプロ入りをさせる。


むしろだらだらとした自分の日常に活を入れるために、栄一を引き込んだともとれる。現役時代はアグレッシブなボクシングで有名で、それなりにファンがいたようだ。


カオリ


アイドル。同ジムに通う。栄一が通った当初はさほどではなかったが、だんだん人気者になり、ジム通いも難しくなっていく。


元恋人と栄一がそっくりなせいか、栄一に特別な感情を抱く。栄一は、アイドルだけあって美人のカオリに惹かれはするが、売れっ子アイドルにはとうてい釣り合わないと、眼中に入れないようにしている。


梁瀬


主人公のボクシングトレーナー。元日本チャンプ。


現役時代には、会長とも戦ったことがある。会長とは違いクレバーなボクシングをして、着実に会長を撃沈するが、お互いを現役時代からひどく意識し合っていた。


世界戦にやぶれ虚脱状態だった梁瀬に、会長が栄一のトレーナーになるよう連絡してくる。


Big Hearts ジョーのいない時代に生まれてはこんな人におすすめ!


☑ アイドルを抱きたい人

☑ 芸能人が周りにいる人

☑ 広告代理店の仕事を知りたい人


映像化情報


残念ながら今のところ映像化はしていません。


が!


実写向きの作品だと思いますので、映像化される可能性は高いかと予想しています。


作者情報


作者名


林明輝 先生


作者の主な作品


◯連載終了

・ラーメン食いてぇ!(全2巻)


見どころ


広告代理店がリアル
多くの人のあこがれである広告代理店。その中でもとくに憧れの、博報堂や電通。その中での花形業種のマーケティング部。


そこでの仕事は実際にはどんなものだろうか。意外と地味なのである。仕事のほとんどは、オフィスでのパソコン作業と電話と打ち合わせ、それと客先での打ち合わせとプレゼンだ。


この作品ではうまくそのあたりを垣間見せている。さすがマンガ家になる前は、博報堂でサラリーマンをやっていた作者である。広告代理店の実際の空気を知りたい人にはもってこいだ。



芸能界がリアル。


カオリとともにしばしば登場するマネージャーのサラリーマンっぷり。これがリアルでおかしい。


またそんなカオリが、マネージャー経由で、事務所社長に売れっ子プロデューサーに売込をかけるときのステップがリアル。


プロデューサーにプレゼンする風景も、プロデューサーがカオリの稚拙なプレゼンにとまどった反応を見せるもすぐに対応してしまうのも、これまた本物の風景のようだ。実際作者は、アイドルがプロデューサーに売込をかける、こうした場に居合わせたことがあるのではないだろうか。



ボクシングジムがリアル。


よくあるボクシング漫画におけるボクシングジムは、結構激しいことが多いが、実際はこれも淡々としていて地味である。


ジム内では3分ごとにゴングがなって、それぞれ各自はそれに従いメニューをこなす。基本は無言である。


3分1ラウンドごとに縄跳びをこなし、次はひたすらサンドバックを叩き、次はシャドー。トレーナーから声がかかればリングに上がってスパーリング。こうしたことを淡々と繰り返すのが、実際のボクシングジムだが、これが見事にリアルに再現されている。



東京がリアル。


この作品を読んで、アイドルがこんな風に普通のボクシングジムにいるわけないっていう、地方の人がいた。とんでもない。港区は芸能人の密集率が日本一高いところだ。


すごく稼いでいる芸能人ならともかく、そこそこ人気のあるアイドルなら、普通のレストラン、普通のジム、普通のお店にいるものだ。東京の港区で働いたり住んでいる一般人が、近くのボクシングジムに通い、そこに芸能人がいて軽い話をするのは、当たり前だ。


地元の人はそれが普通だから、自然に接している。ちやほやするわけでも、そっけなくするわけでもない。大人の接し方ができるのだ。そのあたりも非常にリアルだ。


ジム通いのアイドルが、元カレに似た男と、ジム帰りに駅(これは明らかに麻生十番駅)近くのファーストフードでハンバーガーにぱくつき、駅前でさよならするのは、いかにもありそうな風景だ。そして家に帰れば、そのアイドルがテレビで踊っている。これが東京のリアルなのだ。


栄一が元同僚の代理店勤務の女性から誘われ行く先も、以下にも広告業界の人間がプライベートで行きそうな、静かで高そうな、それでいてリーズナブルでシャレたレストランだ。


二人が駅の改札に降りる前の階段先で別れるのも、これまた東京に住んだ人ならわかる、あるあるだ。東京に住んだことのある人、いまも住んでいる人、今まさに東京のそこに立っているような感覚が、この作品では味わえる。



プロットの妙。


リアルさだけがこの作品の魅力ではない。


2巻の最後に、栄一のボクシングの試合のクライマックスと、カオリのプロデューサーへのプレゼンのクライマックスを、うまくシンクロさせて同時に持っていくプロットは素晴らしいの一言に尽きる。完全に最初から、1ページごとに緻密に計算されて作られたものだ。


ボクシングという血なまぐさい試合と、華やかな芸能界での一流プロデューサーに対するプレゼンという、まったく相容れない2つの物語が一つの作品の中にぴったりとシンクロ率100%で納まっている。読んだ人はため息をもらさずにおられない。


読者の感想


極度の緊張に弱い脱サラボクサー栄一を中心に、ジムに通うアイドル路線から本格派ミュージシャンを狙うカオリ、ある程度は何でもできるけどどこか冷めてしまっている桜木、、、都会のジムに通う3人が味のあるオーナー、トレーナーのもとでひとつひとつ階段を登っていくストーリーは丁寧で好感がもてました。


必殺技なんてでてこないし、ましてやスーパースターでもない。でもひた向きに自分と向き合えば何かが見えてくる。


絵に関しても決して熱い絵ではなくいくぶん乾いた感じなのですが、それがよりストーリーに合っているような気がしました。


第3巻では新人トーナメントを闘う栄一の1戦1戦、桜木のプロテスト、カオリの有名プロデューサーへの挑戦、全てのストーリーが都会のあくまでも1部分でしかないけれど、実は各々の熱いストーリーなんだと、、、なんだかやる気を起こさせてくれます。


ところでなんでこれで終わりなんでしょう?残念無念!これからクライマックス!という感じだったのに、、、続編に期待します!




待望の三巻!!そして最終巻。


ボクシングマンガというとギャグを盛り込んだり、必殺の右フック!!


なんてあったりといかにも漫画だという表現はこの漫画にはない。ただこの漫画の空気感が俺は好きだ!!


一言、何でここまで来たのに終わっちゃったんだー!!!!せつねー。




タイトルに付けられた「ジョー」から、この『Big Hearts ジョーのいない時代に生まれて』(林明輝)の主人公がボクサーであることは想像に難くありません。


でも、冒頭に登場する主人公・保谷の姿を目にすると、「ジョー」のイメージとはかけ離れているかなと思う方もいるかもしれません。


何しろ、会社員である保谷は大金の取引がかかった、ここ一番のプレゼンの最中にプレッシャーからとんでもない粗相をしてしまうのです。会社を辞めた保谷は、ひたすら没頭したいからとボクシングジムに入門します。


少し安直な気持ちで始めたボクシングですが、ジムの会長に才能を見出され練習にのめり込みはじめ、階段をかけ上るように次のステージへと目指します。


「ジョー」のように、宿命のライバルといったキャラクターが登場するわけでなければ、チャンプになって一躍スターダムにのし上がるという夢があるわけでもないのです。ただひたすらキツイ練習をこなし、ストイックな日々を過ごします。いったい何のために?


それは、「自分に勝つため」のようであって、そこがこのマンガの醍醐味のように感じました。ここには、モチベーションを保ちにくい時代を生き抜く、新しいヒーロー像が描かれているのかもしれません。読後感さっぱりの清々しい漫画です。



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